バードサンクチュアリー事業
函館山に住む鳥、渡ってくる鳥の環境問題に取り組んでいます。
サンクチュアリとはラテン語のサンクッス(神聖な場所)から生じた英語で元々は「教会」を意味していたそうです。それがのちに隠れ場所あるいは聖域という意味になり、避難場所の意味も持つようになりました。
バード・サンクチュアリーとは鳥達にとっての「避難場所=禁猟区」の意昧で、鳥獣のための犯すべからざる場所ということになりますが、サンクチュアリの考え方についてはただ守るだけの「聖域」から一歩踏み込んで野生鳥獣の恒久的な保護区としながらも、人と自然とのふれあいの場として位置付けることにしました。
そして我々の自然教育の場として、自然とのふれあい体験を通し、自然を大切にする心を育てることも目的としました。
この事業には地域内の元日本野鳥の会々員、元営林署職員、小学校教諭等々10数名のボランティアの方々と共同作業による実践活動を行ってきました。
場所
函館市谷地頭町の函館山山麓に位置する
函館八幡宮(川見順春宮司)境内他 約20,000m²
杉 林 約2,950m²
雑木林 約1,860m²
雑草地 約 910m² 他熊笹
標高海抜45mの急斜面
事業実績
- サンクチュアリ観察地区までの遊歩道の設置
- 観察小屋(丸太によるログハウス風の小屋)の設置(*4)
- 小鳥用の水飲池の設置
- 野鳥用巣箱の設置(*2)
(杉丸太材によるキツツキ用と松板材によるコガラ類用の2種類) - エゴノキ(200本)の植樹
- 小鳥用のエサ台の設置
- 巣箱のチェックと付近の清掃(*3)
- 小鳥用の水飲池の名称看板の設置
- サンクチュアリ付近の清掃(*1)
- 冬期間(11月~3月)の給餌
- 活動案内看板を3箇所に設置